西武9000系

解説

編集日:2016年4月30日

1993年から1999年にかけて、新宿線、池袋線で運行していた101系の代替車両として登場した形式。
2000年6月に閉鎖となった西武所沢車両工場が新造した最後の形式である(最終新造車は9000系9108編成)。

新2000系とほぼ同仕様の車体に、廃車となった101系の電装品を再利用して組み合わせたものとなっている。
なお、制御装置は2004年から2008年にかけてVVVFインバータ制御方式に更新しており、制動方式も発電ブレーキから回生ブレーキに改められた。

車内は当時量産体制に入っていた6000系と同仕様のもので、モケットには新2000系と同じく朱色が使われている。
新2000系と異なる点として、優先席部に薄い緑色のモケットを採用し、普通座席と優先席との違いがわかりやすくなっている。

西武所沢車両工場の製造能力から、登場当初は4両編成で落成し、狭山線での運行となった経緯を持っている。 数ヶ月後には中間車6両を製造して10両編成として新宿線、池袋線に切り替えられ、101系の代替として活躍するようになる。
20000系の登場により新宿線からは撤退して、現在は全編成が池袋線で運行されている。
すべての編成が10両固定編成のため、早朝・深夜を除きほとんどが優等列車としての運行となっている。

また、現在8編成中2編成が特別塗装車となっている。
「二代目L-Train」として9108編成が西武ライオンズの球団色「レジェントブルー」をまとっている。
また、9103編成は京急1000系の「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」とコラボして、「RED LUCKY TRAIN(幸福の赤い電車)」として京急風の色をまとっている。

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更新日:2015年4月30日
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管理人の編集後記

更新日:2016年4月30日

京急が黄色い列車を走らせたことで、西武がタイアップして赤い電車を走らせていたのは知っていましたが、この9000系だったということは知りませんでした。
ちなみに、赤い電車を見る前に「L-Train」の方を先に見てしまったので、「こっちのラッピングもあるのか!」と驚かされた記憶があります。

見た目は新宿線で活躍している2000系そっくりで、先頭にエコマークのようなものがあること以外は見分けるのが難しいです。
西武の黄色い列車としてはこの列車が今のところ最後の存在ですので、変わりゆく中でも変わらない存在としていつまでも頑張っていただきたいなと思います。