小田急50000形

解説
10000形HiSEのバリアフリー対応置き換えのため、2005年に登場した7代目ロマンスカー。VSE(Valut Super Express)の愛称を持つ。2006年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。
展望車を持たない30000形EXEの投入によるロマンスカーのイメージダウン、対抗する湘南新宿ラインの開通に伴い奪われゆく箱根へのニーズを取り戻すため、「ロマンスカーの中のロマンスカー」を目指し作られた。
パンタグラフや列車無線アンテナ以外の機器を全て床下に収め、全く無駄がなくまとまりのある外観になっている。
キャラクター性が出ないよう曲線を多用し柔らかさをもたせた形状となっており、その車体にはシルキーホワイトを基調に歴代ロマンスカーがまとっていたバーミリオンとグレーの細帯が1本まとわれている。
レギュラーシートの客室は天井高さが2,550mmと非常に高い。これは3号車及び8号車にカフェ、トイレなどの特殊設備を集約することで、客室で思い切った空調システム、照明システムが採用できたためである。
レギュラーシートの座席は通路側の座席からでも展望性を良くするため5度外を向き配置されている。展望席は16席、シートピッチはレギュラーシートよりも100mm広い1,150mmというグリーン席並みのシートピッチとなっている。また、3号車の客室は4人掛けのセミコンパートメントシートとなっている。
その外観や内装が注目されているVSE車であるが、足回りも進化を遂げている。
予てから試験が行われてきたものの実用化がされなかった車体傾斜制御を実現。先頭車は最大1.8度、中間車は最大2度傾斜を行い、乗り心地への改善へとつながった。
サービス面でも他のロマンスカーとは異なり、ワゴンによる車内販売ではなく、ウェイトレスが注文をとり商品を座席まで届ける「走る喫茶室」のサービスが行われている。
その他の写真
管理人の編集後記
小田急が誇る、まさに「ロマンスカーの中のロマンスカー」。
もちろんその鉄道車両とは思えない近未来的な風貌から注目はしていましたが、調べれば調べるほど「何だこの列車は」と思うような驚きがいっぱい。
驚きとともに「乗りたい!」という思いがどんどん強くなっていきます。
こりゃあ今年のGW辺りに乗りに行っちゃうかもしれないですね。