京王7000系

解説

編集日:2016年6月8日

2000系などの旧型車両の置き換えを主な目的として登場した通勤形電車。京王線用としては初めてステンレス車体を採用している。
登場は1984年であるが、長きに渡り編成の増強が行われた結果1996年まで製造が続けられ、合計190両が製造された。

ステンレス車体となったが、仕様は6000系に準じたものになっている。
前面は貫通扉付きの3枚窓で、6000系は左右非対称にになっていたものの、この形式では左右対称となっている。
角部には強化プラスチック製のカバーが取り付けられており、登場当初は銀色、現在ではクリーム色に塗装されている。

また、初期車と1987年以降の編成単位で製造された車両では側面が異なっている。 初期車は側面に凹凸が多いコルゲート仕上げ、後者は側面の凹凸がやや少ないビードプレス仕上げとなっている。

座席はドア間7人掛け、車端部4人掛けの一般的なロングシートで、着席者が足を必要以上に伸ばさないよう、座席から25cmのところで床の色を変え、足の位置を暗示させている工夫がなされている。

2001年から内外装のリニューアル工事が施され、2012年に更新工事は終了。 制御装置はVVVFインバータに変更され、内装は化粧板やつかまり棒の追加、UVカットガラスの採用によるカーテンの廃止が行われた。 また、行先表示器が幕式からフルカラーLED方式に更新されている編成も一部ある。

現在も京王線の各停から準特急・特急まで幅広く使われているほか、一部がワンマン化改造され、競馬場線や動物園線で用いられている。

※編集日が古い場合は情報が古い可能性があります。

その他の写真

更新日:2015年6月8日
写真をクリックすると拡大用のページに移動します。

管理人の編集後記

更新日:2016年6月8日

かなり古い列車に見えてしまうのですが、いざ京王線に乗ってみるとまだまだ最優等種別で頑張っており、びっくりする列車の一つです。
もちろん内装や足回りなどがしっかりリニューアルされたからなんでしょうが、未だ第一線で活躍しているのはすごいですね。

生い立ちもかなり面白く、いろいろ資料を見ていくと中間車の増備による輸送力補強が結構頻繁に行われたんだなと感じます。
とは言いつつワンマン区間では2両編成や4両編成もいて、その運用の幅広さに感服。

今後も8000系や9000系とともに頑張ってほしいですね。