近鉄21020系

解説

編集日:2015年8月28日

登場から15年近く経過した21000系「アーバンライナー」のバリアフリー化及び客室設備のリニューアル工事にともなう車両不足を補うため2003年に登場した車両。
2編成のみ製造され、「アーバンライナーnext」としてデビュー。2003年の鉄道友の会ブルーリボン賞の受賞車両。

外観は21000系に合わせ、クリスタルホワイトをベースに、裾部にベージュ、窓下にオレンジの帯が施されている。
先頭形状は曲線とくさび形を合わせた流線型となっており、21000系と比較し先端の位置を下げ、軽快感を演出している。運転席窓の上下は黒く塗り、両面にくぼみを付け、「関西らしい穏やかさと愛嬌のある顔つき」を表現した。

当時としては最新式のIGBT-VVVF制御の採用、モータ出力の増強の功績により、全電動車の21000系とほぼ同等の性能を3M3T(電動車3両、付随車3両)で実現している。この足回りのシステムは50000系「しまかぜ」にも引き継がれている。

座席は新開発のゆりかご型リクライニングシートで、背もたれを倒すと同時に座面も傾き、でん部が沈み込むオフィスチェアのような構造になっている。このリクライニングシートはリニューアル後の21000系「アーバンライナーplus」にもフィードバックされている。
デラックスシートは1+2列構成、レギュラーシートは2+2列構成となっており、21000系同様、シートピッチは両クラスとも1050mm、足置き台も搭載されている。

現在は製造された2編成とも21000系とともに名阪甲特急「アーバンライナー」として活躍している。2編成フルで運用に就いているため、検査時などは21000系が代走する場合がある。

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更新日:2015年8月28日
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管理人の編集後記

更新日:2015年8月28日

アーバンライナーの後継型ですね。A21Cでは登場間もない収録で注目を集め、隠し車両にもなっていたため注目度はかなり高かったです。しかしながらこのページを作るまであまり知識は無く、知らないことばかりでした。
僕はこの列車には一度も乗ったことがありません。もう10回以上アーバンライナーに乗ってるのに全部21000系なんですが、調べるとその理由がわかりました。2編成しかないんじゃそりゃあ狙って乗るぐらいしないと乗れないよ…。
てっきり21000系の置き換え用だとずーっと勘違いしていたので、今改めて調べると車両不足対策のための増備で登場したというのが驚きです。さらに2編成だけのために真新しい列車を設計し直すんだからすごいですよね。

個人的には前面のデザインに感動しました。黒く塗りつぶしている部分が直線ではなく若干ふっくらさせている所が優しさを表現するためだということを知り、「なるほど!」と思いました。
新しい発見で今まで以上にこの列車に興味が湧いてきました。もっといろんな写真を撮影して、この列車のいろんな「表情」を見ていきたいです。