新幹線 923形

解説

編集日:2014年5月19日

0系ベースで開発された922形T2編成の置き換え、300系以降の車両の統一に伴い最高速度270km/h以上の走行が可能な車両として、2000年に700系をベースにT4編成として登場した車両。2003年にはT5編成が落成、0系ベースとして残る922形T3編成を置き換えた。
営業車両にはない黄色い車体に由来した「ドクターイエロー」という愛称が付けられ、ダイヤが完全非公開で10日に1回程度しか走らないという希有な存在のため「幸せの黄色い新幹線」などと縁起物として扱われる。

本来の名称は「新幹線電気軌道総合試験車」。新幹線区間での架線の状態、線路のゆがみなどの異常を検測しながら走行し、東海道・山陽新幹線の保守を行う役割を担っている。
東海道新幹線での営業車両は全て16両編成で統一されているが、この車両のみ例外的に7両編成となっており、各車両で検測する項目が異なる。

T4編成はJR東海所属、T5編成はJR西日本所属で、T5編成は書類上は博多総合車両所所属であるが、普段はT4編成とともに東京の大井基地に常駐している。

1ヶ月に3回程度「のぞみ」ダイヤとして走行、検測を行うパターンと、各駅停車の「こだま」ダイヤとして走行、検測を行うパターンがある。いずれも2日連続での検測を基本としており、1日目に東京から博多へ下る検測を行い、2日目に博多から東京へ上る検測を行うことが多い。
先述の通り走行日、走行時刻は一切公表されていないが、時刻表でその日付だけ「歯抜け」となっている「のぞみ」や「こだま」が存在するため、その日にドクターイエローが走行すると推測することができる。

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その他の写真

更新日:2015年7月26日
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管理人の編集後記

更新日:2014年5月19日

幸せと安全を運ぶドクターイエロー、自分は計4回見ています。
初めてのドクターイエローは2010年5月8日、前日に上り検測があったことを確認し、この日が日曜日ともあり浜名湖に撮影に行きました。
その後、名古屋でたまたま停車しているのを見たり、JR東海浜松工場のイベントで展示されているものを見たり・・・。
そして4年振りにドクターイエローの撮影に富士川まで行ったのが最後です。この記事を書いている時点では一昨日の話ですね。

意識して見に行っている自分でさえ4年間で4回しか見られないので、やっぱりドクターイエローは希有な存在ですね。これからも東海道・山陽新幹線の安全のため走り続けてほしいものです。