名鉄EL120形

解説

編集日:2015年5月11日

車齢70年以上にも及ぶ保線作業などに使用されていた旧型電気機関車の置き換え用として製造された形式。大手私鉄の電気機関車の新造は28年ぶりで、名鉄としては72年ぶりの電気機関車となる。
形式番号の"120"は名鉄創業120周年を由来して付けられた。

従来の旧型電気機関車の最高速度は45km/hで、犬山、新川、豊明の検車区に分散配置せざるを得ない事情があったが、本形式の投入により通常時の最高速度が100km/hに引き上げられ、1編成のみで名鉄全線の保線を担うことができるようになった。

機関車用の乗務員訓練を極力省略するため、機関車であるにも関わらず電車とほぼ同様の構造になっていることが特徴。
1両辺りの車軸は4軸で、4000系に使用されている電車用の台車を履いている。また、運転台も右手操作式のワンハンドルマスコンで従来の電車とほぼ同様の操縦性を実現させた。

外観はJR貨物向けに製造されているEH800形とほぼ同一の形状であるが、随所に「名鉄らしさ」を組み込んでおり、名鉄伝統のスカーレットを下地に、ステンレスの飾り帯を配した外観となっている。
前面にはブロック体で"EL120"の文字盤を配しているが、側面には名鉄伝統のローマン体での列車番号が配置されている。

さらに特筆すべき点として、7000系「パノラマカー」から続く名鉄のミュージックホーンを搭載していることが挙げられる。このミュージックホーンは保線作業中には使用しないが、単独回送時の駅通過時や、イベント時に使用される。

2015年1月30日よりメーカーの東芝から甲種回送され、2月15日に舞木検査場にて報道公開が行われた。その後試運転を経て、同年5月より本格導入を開始している。
本形式の本格導入に問題がなければ旧型の電気機関車は全て2016年度中に廃車となる予定である。

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その他の写真

更新日:2015年5月11日
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管理人の編集後記

更新日:2015年5月11日

名鉄の新しい「デキ」、EL120形です。名鉄好きではあるのですが、まだ好き好んで機関車を撮るほどではなく、この機関車が登場してからようやく興味が湧いたという感じです。

初めて見かけたのは甲種回送が行われた直後。旧型の電気機関車に繋がれた状態で大江駅に留置されたEL120形を見たのが最初です。あの時はまだステンレスの飾り帯に保護シートが貼られていました。
その後舞木検査場特別見学会で試運転されているEL120を見て、「またいつかしっかり撮れたらいいなぁ~」と考えていた時に矢作橋に留置されている話を聞きつけて本格的に撮影できました。

今度は是非ヘッドライトを白く輝かせながら走行しているシーンを撮影したいです。