名鉄7000系

解説

編集日:2014年6月16日

日本で初めての2階に運転台を持つ前面展望車として1961年にデビュー。「パノラマカー」の愛称を持ち、長きに渡り名鉄を代表する車両として扱われ、引退した今でも名鉄不屈の名車としてその地位を確立している。
「名鉄が鉄道としての魅力を失わない」という目標のもと、2階に運転台を配した展望車を持つイタリア国鉄の「セッテベッロ」をルーツとして開発された。
登場当初は曲面ガラスの製造ができなかったため、平面ガラスを2枚重ねた複合ガラスによる連続式固定窓を採用している。

展望車の衝突事故への対策として車両前部に油圧緩衡器(ダンパー)を設置している。このダンパーは1961年11月29日に発生した大型ダンプカーとの踏切事故で効果を発揮し、展望車に乗車していた乗客は無傷だった。この事故によりパノラマカーは報道機関から「ダンプキラー」の異名を与えられた。

車両の色はスカーレット1色が採用された。この色は後の全ての名鉄車両において採用されている。
また、名鉄独自のミュージックホーンについてもこの車両が初めて搭載され、現在の名鉄特急においてもこのミュージックホーンが搭載されている。

登場当初は6両編成で登場し、車両の追加投入などで編成の組み換えが頻繁に行われた。
8両編成や4両編成、中には1日限定ではあるが10両編成や2両編成のパノラマカーが登場した時期があった。また、特急専用列車として白帯を巻いた時期もあった。
派生形式として、改良型として登場した7500系、7000系と同一の車両仕様で前面貫通型にした7700系、また7000系の中間車改造を施した7100系が存在する。

1988年に後継車である1000系「パノラマSuper」が登場するまでは長きに渡り特急列車として運用に就いていたが、徐々に急行運用や支線区での運用に追いやられ、2008年9月14日にさよなら運転を実施し、同年12月26日に運用から引退した。

現在はトップナンバーである7001編成の両先頭車(7001, 7002)が舞木検査場にて、7027編成のうち3両(7027, 7092, 7028)は中京競馬場にて静態保存されている。
特に中京競馬場の7027については運転台に実際に入ることができ、競馬開催日でない限り実際にミュージックホーンを鳴らすことができる。

余談であるが、中京競馬場で開催される「名鉄杯」ではミュージックホーンをアレンジしたファンファーレが流れ、ターフビジョンには名鉄1000系「パノラマSuper」とともに走る7000系のCGが流される。

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更新日:2015年2月21日
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管理人の編集後記

更新日:2014年6月16日

名鉄最高の名車、「パノラマカー」。東海地方に居を移してからその存在は知っていましたが、当時はあまり注目していませんでした。名鉄に興味を持ち始めたのはパノラマカーの引退後だったのでとてももったいないことをしてしまったなと今でも後悔しています。
自分は中部国際空港からの帰りに急行運用されているパノラマカーに乗車しました。空港橋を前面展望で楽しむなんていうようなこと、今となってはもうできませんからね・・・。

これからは中京競馬場にたくさん行って、保存されているパノラマカーを思いっきり楽しむことにします。
名古屋にお越しの際は是非中京競馬場にも足を運んでみてください。