JR東海 371系

解説

編集日:2014年12月15日

御殿場線と小田急小田原線を直通する急行「あさぎり」の特急格上げ、相互直通運転に伴い登場した特急列車で、JR東海発足後初めて新造された在来線特急列車である。その都合により、1編成のみ製造された。

相互直通運転される当形式と小田急20000形RSE車は座席定員、性能などの基本要素は極力合わせ、その他の要素は各社の特色を活かす方針となった。
そのような経緯で製造された371系は御殿場線自体のイメージアップという目的のため、「ソフトで洗練されたデザイン」をコンセプトに開発されている。

外見はまさしく新幹線のようなデザインとなっている。塗装は100系新幹線と同じ色で施されており、前面は大型曲面ガラスで新幹線のようなフォルムを演出している。在来線特急ならではの広い側面窓が車両の豪華さを物語っている。

7両編成のうち中間、3号車及び4号車は2階建て車両(ダブルデッカー)となっており、階上がグリーン車、階下が普通車である。側面窓は1階部分と2階部分とがつながっているように見えるが、内部的には分かれている。
3,4号車の2階席、グリーン車は2+1構成でシートピッチが1,100mm。2階席ならではの高い位置からの展望性も相まみえ、豪華な空間となっている。
3,4号車の1階席はグリーン車と同一構成で窓位置も同一なため、普通車であるにも関わらずシートピッチが1,100mm。展望性を気にしなければ完全に「乗り得」な座席である。

平屋建ての1,2,5,6,7号車の内装はグレーを基調とした落ち着いた内装になっている。特筆すべきは側面窓で、1,650mm×1,020mmの大型窓が使用されているため、窓の下辺が座席の肘掛け部分よりも下になっている。

1991年の登場から2012年まで、沼津~小田急新宿(松田で小田急乗り入れ)までを結ぶ特急「あさぎり」として運行されたが、2012年3月17日のダイヤ改正を以って御殿場までの短縮及び相互直通運転の終了に伴い、定期運用からは離脱。
その後、観光需要に対応した車両の特徴を活かし、イベント等の臨時列車として運行されている。2013年には中山道トレインとして「あさぎり」時代では実現できなかった中央線入りを果たしている。

2014年11月30日、御殿場線80周年に合わせ運行された臨時急行「御殿場線80周年371」号をもってJRとしての営業運転を終了した。
2014年12月15日に富士急行が当該車両の購入を発表、2015年度中に旧型「フジサン特急」2000系を置き換え、本形式を投入する予定である。

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更新日:2014年12月1日
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管理人の編集後記

更新日:2014年12月15日

現在のオレンジだらけのJR東海の在来線列車の中ではとても異彩を放つ存在、371系。この列車が見たい!とわざわざ小田急新宿の有名撮影地にでかけ、小田急ロマンスカーと一緒に撮影したほどです。

そんなこの371系に乗車したのは昨年の6月のこと。静岡から駿河小山まで運行された臨時快速「おやまウォーキング」に乗車しました。
行きは静岡から沼津までダブルデッカー階下の普通席、そして帰りは駿河小山から静岡までダブルデッカー階上のグリーン席に乗車。車内の豪華さに感銘を受け、それからは大好きな車両の一つになりました。

ラストラン前日の11月29日、最後の機会と思い、御殿場線80周年371号に乗車。浜松から松田まで3時間1分かけて静岡県を横断していきました。この時は最前列から3列目に乗車し、あいにくの雨ながらも前面展望を楽しむことができました。
その興奮も冷めやらぬ翌日、ホントは乗らないつもりだった正真正銘のラストラン、浜松行きの御殿場線80周年371号の浜松行きがたまたま空いていたので、調子に乗って掛川から乗車。今思えば僅か25分間でも371系を楽しみかったのでしょうね・・・。
浜松駅に着いたあと、その白と青の車体に手をポンと合わせて「ありがとう」といった瞬間、ちょこっと涙腺が緩んでしまいました。

遭遇した機会こそ少なかったですが、僕にとってはこの列車のインパクトは絶大で、本当に好きな列車だったのだと思います。最後の最後までその勇姿を見届けることができて本当に良かったと思います。

追記:371系のフジサン特急就任決定おめでとう!またいつかRSEと一緒に乗りに行きます!